手作りソーセージを作る際に、一番重要となってくるのは腸詰機。これだけは手やスプーンでは代用できないので、自分の用途にあったものを買わなければならない。そこで、不思議に思った。日本には赤いプラスチックのピストン型のもの
ピストン型のものがマーケットシェアを握っているが、タイとかモロッコとか世界中の家庭がそれを使っているとは思えない!かと言って、巨大な鉄製の10キロも20キロもするような腸詰機を家の台所に置いているとも思えない。アメリカで検索してみると
鉄製のものと、やはり場所取る+重そうで日本の犬小屋に住んでいる私には非現実的。
先月丁度イタリアに旅行する機会に恵まれたので、イタリア各都市で探してみることに。6月の中旬なのに既に連日30度以上の暑さで練り歩く。先ずはシチリアはタオルミーナ。パレルモに降り立つも旅の疲れを癒したく、タオルミーナに直行した。青く穏やかな海が空との境界線まで伸び、実際どこが境界線か分からないなーぁ、と眺めながらお昼寝する至福の一時。観光地とあって、そこまでの調理器具屋さんは見当たらなかった。
(タオルミーナのホテルから見る地中海)
次に訪れたのはカプリ島。イタリアの風土は何とも心地よい。上から下まで、振り向いても後姿を見ている男性の視線、そして褒める姿勢。レストランに入ればどこも最高のHospitality...本当に自分の国、自分の売っている商品が好きなんだなと感じられるパッションが良い。そしてそこを通過する我々旅行客にまで振りまける自然体の愛。余裕すら感じられる。1ユーロ=100円時代のヨーロッパ経済、ガタガタと危機が訪れているのに、そこに暮らす人はいつもと変わらない毎日を送っている。少しでも美味しいイタリア料理を少しでも多くの人に食べてもらいたい、Mamma達の愛が溢れている。
あ、そうそう、腸詰機はここでも見当たらなかった。
(カプリの夕焼け)
イタリア南部を旅して、サラミと呼んでいたものが地域によって全然違う味なことに気付いた。南部に行けば行くほど肉部分の味がワイルドになるのである。小さなことだし、サラミの味の違いが世界を変えるとは思えないけど、日本にいては気付くことがない・・改めて、文字通り世界を股にかける食欲旺盛な仲間がいることに感謝。
最後に訪れたフィレンツェに腸詰機を賭けた。イタリアを2週間も旅行しているのに、ソーセージを一般家庭で作らないなんて事実にはぶち当たりたくない。練り歩くこと2日。なんとDuomoの近くの街角に、これはこれは充実の調理器具屋があるではないか!それも商店街の金物屋のようではなく、お洒落なお店!腸詰機はMeat mincer(挽肉にする機能)との複合機を発見。大きさも高さ20cm位で現実的な大きさ。テーブルの端に挟んで取り付けるタイプと、吸盤のようなもので台に固定させるものと2種類。私は家の形状を考え、後者に決定!
(念願の腸詰め機!挽肉を作ることもできる優れもの)
この他にも色々買いたいグッズはあったが、スーツケースの大きさを考慮し、我慢。晴れて腸詰機を購入できたので、今度は作るのが楽しみ、珍しく帰国が待ちきれない旅となった。